利用研究戦略室
利用研究戦略室の概要
利用研究戦略室は、国際競争が激化する放射光研究分野において、次世代施設 SPring-8-II や ナノテラス の利用促進を加速させるために設置されました。
光源加速器からX線光学、放射光利用研究まで、放射光科学全体を一体的に強化し、研究推進体制の高度化を目指します。
当室は「戦略企画機能」を持ち、研究・技術両面から放射光研究の光源部(加速器)、光学部(ビームライン光学)、利用部(エンドステーション)を横断的に連携。スピーディかつ柔軟な業務運営を行い、利用研究成果の最大化を推進します。
光源部・光学部・利用部の連携
放射光利用は、利用者(ユーザー)を直接支援する利用部、支援を支える光学部、さらに中流を支援する光源部と、段階的な連携構造を持ちます。各段階間の円滑な連携はビーム性能とユーザー支援の質に直結し、ユーザーからのフィードバックが上流・中流に循環することで、技術・情報の持続的な向上が可能となります。
研究と技術の一体化
利用者支援においては、研究と技術は不可分であり、現場の支援活動そのものが新たな研究テーマの源泉でもあります。技術者にとっても研究開発への関与がモチベーション向上に繋がり、支援と開発の両面を強化する好循環を生み出します。
設置の狙いと背景
利用研究戦略室は、光の発生,加工,観測と解析を相互に連携するために,研究・技術を有機的に繋ぎ、ユーザーニーズに迅速かつきめ細かく対応する体制構築を狙いとしています。
JASRIはこれまでも、研究・技術力を基盤に利用者本位で放射光による問題解決をリードしてきました。昨年度までは、まず利用部に重点を置き、段階的に体制整備を進めてきましたが、今回、より広範な研究領域を対象とする形で、戦略的な機能強化に踏み出します。
主要メンバー
室長 坂田 修身