第6回SPring-8先端放射光技術による化学イノベーション研究会/
第73回SPring-8先端利用技術ワークショップ
「化学者のための放射光ことはじめ―XAFSの基礎と先端応用」

日 時:2022年3月25日(金) 13時00分~15時40分 

会 場:関西学院大学 西宮上ヶ原キャンパス オンライン開催
※本研究会は、日本化学会第102春季年会(2022年3月23日~26日)の特別企画として開催します。

主 催:(公社)日本化学会、(公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
 SPring-8利用推進協議会(推進協) 

後 援:(一社)近畿化学協会、(一社)触媒学会、(公社)日本セラミックス協会、中性子産業利用推進協議会、日本放射光学会、
 SPring-8ユーザー協同体(SPRUC)

趣旨

 本研究会ではSPring-8の先端放射光技術を活用することで、化学イノベーション(経済、社会における価値創造のプロセスを大きく変え得る革新的なモノづくりの基盤を提供するために、原子・分子レベルにおける未知の学理を解明し、それに基づき社会システムを革新し得る新材料、新技術、新資源を創出すること)の実現を加速あるいは持続的に促進させるための情報交換、人材交流、研究環境の提供を目的として活動しています。高強度・波長可変性の放射光を利用したX線吸収微細構造(XAFS)は、固相・液相・気相にかかわらず観測対象原子の結合様式や電子状態を解析、決定できる優れた分析手法です。そのため、XAFSを利用する分析は、固体触媒や無機材料の分析にとどまらず、均一系触媒反応、電池、有機電子材料まで新物質創製研究における必須の分析手法となっている上、最近では、多重散乱理論の進歩、機械学習などの情報科学との融合によって、高精度なXAFS分析を行える環境が整いつつあります。
 今回の研究会では実際にSPring-8等の放射光施設を利用して研究を行っているXAFS分野の代表的な研究者を招き、XAFSを専門としない化学者を対象にXAFS分析の基礎と応用から産業利用についてご講演いただき、XAFSについて学んでいただく機会とします。

プログラム

 13:00-13:05 開会挨拶
 13:05-13:35 XAFSの基礎 - XAFSの一般的な測定法と解析法
  朝倉 清高(北海道大学)
 13:35-14:05 高分解能XAFSの基礎とその応用
  河村 直己(JASRI)
 14:05-14:35 X線顕微鏡を利用したXAFSイメージング計測とその利用
  関澤 央輝(JASRI)
14:35-15:05 放射光X線イメージングを用いたリチウムイオン電池の解析
  山重 寿夫(トヨタ自動車(株))
15:05-15:35 EXAFSのスパースモデリング
  赤井 一郎/熊添 博之/岩満 一功(熊本大学)、五十嵐 康彦(筑波大学)
Fabio Iesari/岡島 敏浩(あいちSR)、妹尾 与志木(SAGA-LS)、岡田 真人(東京大学)
 15:35-15:40 閉会挨拶

参加方法

※下記日本化学会第102春季年会(2022)へお問い合わせください。

日本化学会第102春季年会(2022)HP
https://confit.atlas.jp/guide/event/csj102nd/top

問い合わせ先

(公財)高輝度光科学研究センター
産業利用・産学連携推進室 本間 徹生(honma@spring8.or.jp
SPring-8利用推進協議会研究会事務局(suishin@spring8.or.jp
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
TEL 0791-58-2785  FAX 0791-58-2786
SPring-8利用推進協議会 URL http://www.jasri.jp/iuss/