SPring-8金属材料評価研究会
(第3回:ひずみ・応力分布測定の新手法)


 大型放射光施設 SPring-8の放射光は一般の実験室X線に比し、高輝度、高平行性、高エネルギーなどの特徴を有す。今回は高エネルギーの特長を活かし、実験室X線に比し、非破壊でより材料内部の測定が可能なひずみ・応力測定を特集する。第1部では放射光と中性子線によるひずみ測定の基礎と応用、第2部では単色・白色X線による新しい測定法への取り組みを御紹介いただく。

主 催:
SPring-8利用推進協議会 研究開発委員会
共 催:
(財)高輝度光科学研究センター
協 賛:
(社)日本鉄鋼協会、(社)日本金属学会、(社)日本材料学会、(社)日本機械学会、 (社)軽金属学会、(社)応用物理学会、(社)日本セラミックス協会、日本複合材料学会
日 時:
平成22年8月26日(木) 13:00~16:55(研究会) 17:00~18:30(技術交流会)
会 場:
ゆうぽうと 7F 福寿 (技術交流会 : 7F 末広)
電話 : 03-3490-5111(代)
東京都品川区西五反田8-4-13
(JR五反田駅西口徒歩5分、JR大崎駅西口徒歩7分)
アクセスマップ : http://www.u-port.jp/access.html

プログラム

  13:00~13:05 はじめに  主査 (東北大学名誉教授) 鈴木謙爾

【第1部】
放射光X線から中性子線測定の基礎と応用
  13:05~13:50 放射光X線応力測定の基礎と実用例」  (新潟大) 鈴木賢治
回折装置を用いた手法を中心に、放射光による応力測定の基礎、実用例として、残留応力による表面改質・コーティング材の解析例を紹介。特に、実験室X線と比較して、放射光の特徴と優位性や、放射光による応力測定の課題にも言及予定。
  13:50~14:35 中性子応力測定法の基礎と実用例」  (JAEA) 鈴木 裕士
中性子線を用いた応力・ひずみ測定について、放射光X線を用いた応力測定法との比較を含めて、その特徴、原理、装置について解説し、中性子応力測定法を用いた応用事例を紹介する。
  14:35~15:20 放射光を利用した超伝導複合線材の内部ひずみ測定」  (京大) 菅野未知央
超伝導材料は、熱的、電気的、機械的特性の安定化のために、金属成分との複合材料として実用に供される。超伝導コイルは使用時に様々な応力場にさらされるため、力学特性の把握が重要である。複合材料内部の超伝導材料について、放射光を利用して内部ひずみをその場測定する技術について紹介する。
  15:20~15:30 休 憩

【第2部】
放射光X線による新しい測定技術の取り組み
  15:30~16:10 リアルタイム測定を目指した2次元検出器によるひずみ・応力測定技術」   (JAEA) 菖蒲敬久
近年、高エネルギー放射光の利用により、材料中の“残留”ひずみ・応力分布を非破壊で測定することが可能となり、様々な材料に利用されている。そこで次のステップとして、“使用環境下”における材料中のひずみ・応力変化を計測する技術開発を実施している。本講演では、その方法の一つである2次元検出器を用いたひずみ・応力測定法に関して紹介する。
  16:10~16:50 放射光白色X線マイクロビームを用いた結晶粒内のひずみ分布評価技術の開発」   (JASRI) 梶原堅太郎
SPring-8のBL28B2において、白色マイクロビームの回折法を用いて、結晶粒界を画像化し、更にそのうちの特定結晶粒のひずみ分布測定を行う技術を開発した。本講演ではその実験詳細とオーステナイト系ステンレス鋼での測定例を紹介する。
  16:50~16:55 閉会ご挨拶   (JASRI) 山川 晃
  17:00~18:30 技術交流会   (於: 7F 末広)

定 員:
70名(聴講無料、定員になり次第締め切ります。)

申 込:
申込は締切りました。

申込締切:
申込は締切りました。

技術交流会:
参加費 (1,000円) 名刺交換、講師、JASRI職員との対話の場としてお気軽にご参加下さい。

[申込み先]
e-mail: kinzoku@spring8.or.jp
FAX 0791-58-0830

[問合せ先]

JASRI 産業利用推進室  橋本 保 (hashimot@spring8.or.jp)
事務担当  中塚 栄子 (eiko-nakatsuka@spring8.or.jp)
   〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1-1
 TEL 0791-58-0924、FAX 0791-58-0830
SPring-8利用推進協議会HP  URL http://www.jasri.jp/iuss/