プログラム
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13:00~13:05
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【第1部】 放射光X線によるイメージング観察の新手法
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13:05~13:45
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「 3D-XRDによる結晶組織の3D観察」
(豊橋技術科学大学) 小林正和
これまで我々の研究室では、放射光CTを使って、金属材料の変形・破壊挙動の調査を行ってきた。 金属材料において、結晶粒および結晶方位は重要な組織要素である。本講演では放射光施設での単色X線回折による結晶方位測定・解析手法について述べる。
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13:45~14:25
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「 高エネルギーX線利用におけるステンレス鋼ブロック中のSCCき裂観察-試験片サイズ拡大の検討-」
((財)発電設備技術検査協会) 中東重雄
被検体中の超音波伝播挙動をシミュレートし、欠陥検出信号の解析や探傷条件の事前検討等に用いることを目的とした超音波探傷計算機シミュレーションモデルの開発が進められているが、そのモデルの有効性の評価と検証は、重要、かつ必須である。そこで本講演では、このシミュレーションモデルの検証に重要な超音波探傷が可能な大きさのブロック状ステンレス鋼試料中のSCCき裂について、115keVの放射光を用いたCTイメージングによりその3次元形状および分布状態を観察した結果について紹介する。
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【第2部】 放射光X線による構造解析の産業利用事例
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14:25~15:00
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「 鋼中Cu析出物の構造変化のXAFS測定」
((株)コベルコ科研) 家口浩
時効処理で析出する鋼中Cu析出物は、当初、マトリックスと整合性を有するbccで析出するが、時効に伴って、中間段階を経てfcc構造に変化する。 SR光のXAFSは、Cu析出物の結晶構造評価に有効に活用できるのでその例を紹介する。 (1) 準安定な中間段階で変形するとfccに変化する可能性が示された。 (2) 析出物界面にトラップする水素は、Cuの結晶構造により大きく影響を受ける。
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15:00~15:15
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休 憩
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15:15~15:50
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「 高エネルギーX線回折法による単結晶、非晶質金属内部の局所変形状態解析」
((株)日鐵テクノリサーチ) 今福宗行
放射光を利用した高エネルギーX線を用いればラボX線では不可能な金属材料内部からの結晶学的回折情報を得ることができる。本講演では金属材料組織の両極限としての単結晶および非晶質金属を取り上げ、これら材料の加工に伴う材料内部の局所変形状態の放射光利用新解析手法と研究事例を紹介する。
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15:50~16:25
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「 DLC膜の実用化とX線散乱による構造解析」
(住友電気工業(株)) 斎藤吉広
ダイヤモンドライクカーボン(DLC)は低摩擦/高硬度など優れた特性を有し、摺動部品などのコーティング材として実用化されている。本講演では放射光を用いたX線散乱測定と分子動力学シミュレーションとを組み合わせ、詳細な構造解析を実施した結果を紹介する。
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16:25~16:30
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16:40~18:00
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技術交流会
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